VISION-植田正治のファッション写真
VISION-植田正治のファッション写真 | |
植田正治写真美術館(Vol.15-1) VISION-植田正治のファッション写真
1.開催概要 展覧会名〇「VISION―植田正治のファッション写真」 会 期〇平成21年6月13日(土)―9月13日(日) 開館時間〇午前9時から午後5時(入館は閉館30分前まで) 休館日〇火曜日(祝祭日の場合は翌日) 会 場〇植田正治写真美術館 鳥取県西伯郡伯耆町須村353―3 〒689-4107 Phone.0859-39-8000 Fax.0859-68-3600 入館料〇一般800円(700円) 高校・大学生500円(400円) 小学・中学生300円 (200円) ( )内は20名以上の団体料金です 主 催〇鳥取県伯耆町/財団法人植田正治写真美術財団
2.開催趣旨 写真の画面の中に配された人物や大胆な空間構成が印象的な植田正治の〈砂丘モード〉のシリーズは、いまもなおその輝きを失うことなく、私たちに新鮮なインパクトを与えてくれます。1983年、デザイナー菊池武夫氏に依頼されたのをきっかけに、再び鳥取砂丘を舞台に撮影した作品群は『TAKEO KIKUCHI AUTUMN AND WINTER COLLECTION ’83-84』のカタログの中に収められています。当時、これらの「ファッション写真」は、新しい写真表現として注目を集め、植田は活動の幅をひろげていきます。1930-40年代に撮影された砂浜や砂丘に人物を配した植田独自の演出写真の手法は80年代以降の作品においては異なる方法で活かされています。以前の作品では、巧みな画面構成の中にも暖かなヒューマニティが描かれていましたが、ファッションの写真においては、当然のようにヒューマニティよりも、スタイリッシュな造形に主眼がおかれ、写真家の自由な表現意志とファッション・デザインそのものとが共鳴しています。帽子やステッキ、コウモリ傘など、シュールレアリスムのイメージを漂わせるモチーフも登場し、それまでにはない「ファッション写真」が確立されたのです。非日常的な空間と非現実的なイメージは、「ファッション」あるいは「広告」という枠組みにおいても、自由で独特な広がりをみせていきました。 今回の展覧会では、植田のファッション写真を概観し、70歳を越えてもなお、新たな表現に挑戦し続けた写真家のヴィジョン(VISION)を浮き彫りにします。
3.主な出品作品 シリーズ〈砂丘モード〉より 1983-96年
|